去年(2013年)の10月に10周年を迎えた画像掲示板 4chanですが、今や英語圏で最大規模の掲示板となっており、そのため英語圏のインターネットにおける影響力もかなり大きく、英語のネットスラングの中には 4chan発祥のものや、4chanのユーザーが使用しているうちにどんどんとネット全体へと広まっていったものがかなりあります。
英語圏のネットスラング全般を扱う当ブログでも 4chan関連の用語に関する記事をいろいろと書いてきましたが、一旦この記事で 4chan関連用語をざっとまとめてみることにしました。
【掲示板関連用語】
4chan は匿名掲示板なのでデフォルトネームはみな「Anonymous」(「匿名の」の意味)になっています。スレを立てた人間が名無しの場合は「OP」と呼ばれることが多いです。Original Poster、つまり「最初の投稿者」の意味です。
自分の立てたスレにレスがつかなかったり、興味のあるスレにもっと注目があつまって書き込みが増えて欲しいときなどは、「bump」という単語を使ってスレを上げることもできます。
2ちゃんなど、日本の掲示板で使用される「sage」(自分の書き込み時にスレを上げない)も 4chan でそのまま「sage」として使用されていますが、日本の掲示板と違うのは、4chanでは、そのスレへの不満を表明するために sage を使用することがあるということです。そのスレが板違いだったり、つまんない糞スレだったり、荒らし(「Troll」という)が立てたと思われるスレだったりした場合は、本文コメント欄にただ「sage」と書き込んだり、「sage this shit」(この糞スレをsage)などと書き込むことで、そのスレへの怒りや不満を表すことも少なくありません。もちろん、書き込み時にスレッドを上げたくないという本来の目的で使用することも多いですが、その時は「sage」はメール欄に書くだけで、本文に書くことはありません。
日本のネット用語でいう「~厨」という言葉は 4chanでは「~fag」といいます。夏厨は「summer fag」、新参厨房は「newfag」、林檎厨は「apple fag」、ソニー信者は「sony fag」という感じです。ルールを知らない newfag は特に嫌われます。
4chan民は意外と文章に厳しく、チャット系の略語を多用したり、一般的な顔文字を使用したりして書き込みをすると、全く相手にされないで無視されるか、「厨房は出て行け」、「Lurk more」などと罵られます。
tfw, mfw, yfw などの、今では英語圏のネット民に広く使用されている「~の時の~」シリーズの略語も主に4chan民によってネットに広められました。
英語掲示板用語記事一覧
【ミーム】
ミームとは「ネットで流行のおもしろネタ」くらいの意味で使用される言葉ですが、4chanはその影響力ゆえに、ミームの一大生産地として有名です。
中でも、去年に大流行したミーム「Doge」は、多くのサイトで2013年に最も流行したミームの一つとして取り上げられ、一般ネットユーザーの間にも広く浸透しました。
【アニメ関連用語】
4chanのアニメ板である /a/ は、4chanの数ある板の中でも人気の板の一つです。アニメ板ということで、「Mai Waifu」(俺の嫁)のように、日本のアニメ用語がいろいろ加工されて使用されています。また、Trap や QUALITY や 3DPD など、日本にもある同じような概念がまったく違う言葉で表現されており、非常に興味深いです。
英語のアニメ用語記事一覧
以上ざっとまとめてみましたが、この他にも、当ブログでは4chan関連の用語やミームなどを多数取り上げています。興味のある方は以下のリンク先からどうぞ。
4chan用語集リンク
ネットミーム記事一覧