Shitstormとは
英語でネットの「炎上」をあらわす表現はいろいろあるが、中でも「shitstorm」という単語がよくネットのヘビーユーザーの間で使用される。ちなみに、ネットでの「炎上」とは、挑発的で議論を呼ぶような言動などが元で、ソーシャルメディアやネット掲示板やブログなどに批判が殺到して収拾がつかないような状態のこと。
Shitstormの意味
shitstorm(シット・ストーム)は「shit」と「storm」を合成した単語である。shit は「糞」、storm は「嵐」の意味なので直訳すると「糞の嵐」の意味になる。この単語は元々は「最悪な出来事が次々と襲ってくるようなカオスな状況」を指すのに使われていたが、次第に「ネット炎上」の意味でも使用されるようになった。
shit を含んでいることからわかるように、下品でくだけたスラングなので使う場所に要注意。
ちなみに、ドイツではこの shitstorm という英単語がそのままの形で外来語として広く使用されており、ドイツ語の語彙にはなかった穴を埋めてくれた言葉として2011年には英語由来の流行語大賞に選ばれ、さらに2013年にはドイツ語で最も権威ある辞書に掲載されている。あのメルケル首相も使用している。
コロケーション
「炎上する」、「炎上を引き起こす」には「cause」という動詞がよく使われる。- The newspaper article caused a shitstorm on social media.
- 「その新聞記事はソーシャルメディア上で炎上を引き起こした。」
- その他、start/ create/ stir up/ trigger などの動詞が文脈に応じて使用される。
shitstorm の前に形容詞を付けて炎上の程度や様子を表す。
- a huge/massive shitstorm 「大炎上」
- a social media shitstorm 「ソーシャルメディア上での炎上」
「炎上があった」は「there was ~」で
- There was a huge shitstorm about it on 2ch last week.
- 先週2ちゃんねるがその件で大炎上してたよ。
例文
I love shitstorms, they're fun to watch and be apart of.ネット炎上って大好き。眺めるのも参加するのも楽しいもん。
Stop trying to start a shitstrom over nothing.
どうでもいいことで炎上させようとするのはやめろ。